2017年10月31日 星期二

皆川博子--倒立する塔の殺人




倒立する塔の殺人 (PHP文芸文庫)

感想

まさかこの本を読み終えた日がある。戦時の言葉が多くて難解な文章であるにもかかわらず傑作だと思う。登場人物の関係が複雑しすぎて(しかも、皆女の子)、愛憎関係は一見分からないから、親密な友たちであろうか?一線を越えて相手を独り占めるの感情であろうか?読めば読むほど迷宮に入ってしまうような気がする。最初は見当がつかないが、半分をよんでいたからだんだん面白くなってきた。

物語のストラクチャーがとても面白い。この本が語ってるのは、戦争で身内を失った安倍欣子と親友を失った三輪小枝がお互いに支えて、三輪の親友の上月律子の死の真相を追求する物語。唯一の手かがりはある蔓薔薇模様の囲みの中に「倒立する塔の殺人」とタイトルと記されてノートだと。

そのノートの内容は、あるフランスの宣教師が東京ミッションスクールにやってきて、蔓薔薇の下心不全で死んだ幼なじみの引き続きをする。ミッションスクールの危険な気分を感じ取りながら、幼なじみが死んだ部屋にある手帳を見付けた。親友の死因を探求し続けるととんでもない真相をたどり着いていく…

このミステリーは三重の迷宮で構成される。肝心なノートは少女たちが書いた物語(フランス宣教師はその一、宣教師が見つかった手帳はその二)以外にまた少女たちの手記(その三)があって、どっちも残酷な戦時の話を記録した。思春期の少女たちは花のように脆くて美しい、戦争に蹂躙されにも関わらず一生懸命立ち直した。こんな奇妙な雰囲気で複数の物語が繰り広げる。まさに、あらつじが書いてある通り、物語と現実が絡み合う、万華鏡のような美しいミステリーである。

難しい言葉以外に、たくさん難しい本がも出て来る。私に馴染みのある江戸川乱歩の屋根裏の散歩者から、ロシア作家ドストエフスキーのカラマーゾフ兄弟、アンリバルビュスの地獄まで。おかげさまて私最近もカラマーゾフ兄弟を読み始めた。また、たくさん聞いたことがない絵と画家も出た。ちゃんとその雰囲気を把握するために一つ一つ調べた。

西洋(フランス)と東洋(日本)また乱暴なアメリカ(笑)の雰囲気、どっちもたっぷり味わえて、言葉もその微妙な雰囲気を合わせて、フランス語由来の外来語と古い日本語両方とも使って、読者たちを魅了する

推理について

推理の部分は極めて簡単だけど、作家が入念してノートの中に手かがりを隠した。殺人者がわかってもまたその雰囲気と他の謎解けを楽しんで(手記の物語の中に幾分の事実が秘かに隠れた)。現実の壁をぶつかったり、妄想の霧に囲まれて道に迷ったりしながら。また、全部の手かがりをキレイに収めて作家さんの才能に感心する。

戦時の歌について

<youtube>海行かば

<説明>海行かば

海行かば水漬く屍
山行けば草生す屍
大君の辺にこそ死なめ
顧みはせじ
長閑には死なじ

何なんのこれ、としか思わない。私が分かる日本語文法とはだいぶ違って、でも何度も読み直してやっと何となく大抵の意味を分かった、、、とにかく露骨に死ね、死ね、天皇と国のために死ぬと謳えて、今の時代から考えれば信じられない話である。ネットで検索して、この曲が聴いてみようと、意外に平和で穏やかな曲であった、、、

<文章節錄>無性の愛について

だから、わたしは学習ノートの隅に、何度も、貴女の名前をヘボン式で綴る。その下にわたしの名前を綴る。名前を書けば思慕が通じるとでもいうふうに。愚かしい咒法ように

わたしは幼いー十一歳のー貴女に恋していたが、性の欲望は欠片もなかった。無性に貴女が愛おしくて、胸苦しくてならなかっただけだ。何も貴女に求めはしなかった。(中略)すぐに医者に診せれば、指の自由が失われることはなかったのかもしれない。たかが指2本なのに、内蔵をあらいざらいえぐり出されるような激痛にわたしは音楽室で呻吟していた。貴女を告発しない自分に、陶酔していたのだ、わたしは。あまりの痛みに、半ば失神してもいた。

面白い言葉について

防空壕(ぼうくうごう)、縁故疎開(えんこそかい)、もんぺ、闇金、卓袱台(ちゃぶだい)、ミッションスクール、司書、万華鏡(まんげきょう)、蒲団(ふとん)、亜細亜、欧羅巴、伊太利亜、阿片、瀬戸引き(瓷器)、落ちて滑り止め(行きたい学校に行けなくて次行きたいの学校)、垢抜け(あかぬけ)、インテリ(知識を持ってる人)、居候(いそうろう)


ネタバレご注意

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一番好きな子は設楽久仁子だ。彼女は最初から270ページまで容疑者役、そして犯人の自白の章が終わってから探偵プラス作家役(笑)。大雑把で口軽い子だけど、誤解されたとしても簡単に相手を許したり、また手伝ってあげたりする。繊細な後輩のために色々考えてあげて、また巧妙に文面と時間を操って殺人犯を追い詰める、気が利いて実に良い子だ

2017年10月15日 星期日

Day7 哥多華 // 哥多華清真寺主教堂 Mezquita-Catedral de Córdoba //


早上在排隊進入基督教君主城堡前,我曾經脫隊在街上胡亂轉了一下,當時便被清真寺主教堂的外牆給深深吸引,跑回去一直問(盧)阿金問什麼時候可以進去參觀。


我的雷達告訴我這棟建築物裡一定藏著什麼我會非常喜歡的好東西。這裡的建築物多半是外表樸素內部華麗,只消看看連外部都有如此精美的紋飾,就讓我的期待質暴表。


阿金說本來就有要參觀旁邊那棟建築啊,是哥多華主教堂,也是此行參觀重點之一,早上先參觀基督教君主城保和旁邊零散的景點,下午才能好好的參觀主教堂。阿金都保証過下午會開放了,但是很怕沒看到的我還是跑去門口問工作人員確認下午是否會開放(到底是有多怕看不到......)

終於到了我們(我)最期盼的點,先從側門進入中庭和為數眾多的觀光客一起排隊等入場。本來也想登塔樓的但是今天已經沒有名額只能飲恨囉。


中庭看上去就是個一般的安達露西亞庭園,要說美麗的庭園的話果然還是早上的基督教君主城保來的美麗。不過這裡的佔地似乎也不算小。




教堂意外的很大。本來排隊的時候還是長長的人龍,大家都圍堵在入口處狂拍。往深處走,往右走,往左走,都是完全一樣的結構,走著走著,才沒走幾步後,人潮完完全全的散開,出現了許多空無一人的角落。

 
可惜不能用腳架(珊小姐表示哀怨),在只能手持拍攝的情況下,昏暗的空間中拍出來的幾乎都有嚴重的手震



更不要說拜託媽媽拍攝的慘況了。相機在昏暗的條件下一邊做簡諧運動一邊拍攝,還能有下面這張照片真的是奇蹟了。(我絕對不會承認我花多少時間後製)




有一些基督教畫作就這樣巧妙的隱身在這些回教風的廊柱後方。


來一睹廬山真面目吧。









貌似適逢萬鬼節,有展出一些宗教相關的物品。